お金で不幸を避けられることは多いが、お金があれば幸福になるわけではない

お金と不幸

資産が億を超えても実は、
「毎日が不安。」
という高齢者さんとお会いすることがあり、
「お金ってなんだ……?」
と思うことがあります。

「お金で不幸を避けられることは多いが、お金があれば幸福になるわけではない。」
この言葉、自分自身の資産形成が完成してから言ってみたいですね。
そして資産形成の完成とはいつなのか……?
ここは、やはり過程を楽しみたいと思います。

目次

資産が億を超える方とは

自分が若いときは、
「お金さえあれば、なんの心配もないのだろう。」
そう考えていました。
しかし現実は違いました。

私が知っている資産家は、やはり高齢者ばかり。

  • 事業を大きく育てた方
  • コツコツと会社員や公務員を勤め上げた方
  • 遺産が多額だった方 
  • などなど……

資産が大きくなる理由はさまざまです。
しかし、お付き合いをしていると、資産家であるからといって、生きているすべての苦しみから逃れられるわけではない。
ということがよくわかりました。

お金の不安からは逃れられない?

  1. 健康の不安
  2. お金の不安
  3. 親族関係のトラブル
  4. 孤独

多くの高齢者さんと深くお話すると、不安はだいたい上記の4つくらいに分類できます。
「億り人」と言われるような高齢者さんであっても、2番目の「お金の不安」が抜けるだけで、その他の不安がなくなるわけではありません。

しかも、ある程度の資産家であっても、
「電気代が上がって困る。」
「インフレで食料品が高い。」
こんなことで悩む方もおられます。
感情の問題なのでしょう。

なんだか不思議な気がしますが、やはり自分がいつ死ぬのかわからないし、長生きリスクにひたすら備えるとそんな気持ちになるのかもしれません。

そして、資産が億を超える方であっても、不安そうに私に、
「(お金が)足りるやろか……?」
と尋ねられた方がおられて、本当にびっくりしました。

お金の不安を解消する方法

普通のことです。
ストックがどれだけあるのかだけでは計れません。
収支が大切なので。

以下の事項がきっちり把握できている方は不安がないと思いますが、どうしても、加齢とともにさまざまな情報を処理する力や、判断力は低下してしまいます。

  • 資産全体の把握
  • 月々の収支の把握
  • 年間の収支の把握
  • 自分の考える寿命までの収支を把握

もちろん、体調不良からくる入院や手術、施設への入居などの突発的な出費も考えられますが、そこも踏まえた強い家計の管理が必要でしょう。

「だいたい足りる」
という、どんぶり勘定でうまくいくといいのですが、ここはクリアにしておくほうが安心です。

これらは当然、高齢になってから行うのではなく、若い時から実践している必要があります。
年金が多い人、少ない人、株式や家賃収入などの不労所得がある方など、さまざまな場合があるはずですが、上記の事項をしっかり考えられる人は、毎月黒字でなければ落ち着かない方が多いでしょう。

逆に、赤字を継続して平気な人は、上記の金銭管理をすること自体が難しいと思います。
そして、いくら相続した財産が多額でも、お金というものは使えばなくなってしまいます。

つまり少ない年金でも、毎月のやりくりが上手で、きっちり収入の範囲内で暮らせる人であれば、基本的に資産は増えていくので大丈夫なのです。

高齢期には、若いときからの習慣が積み上がり、資産を更に増やしたり、逆にお金について自暴自棄になったりすることがありえます。

良い習慣を継続していきたいですね。

お金で不幸を避ける

お金で不幸を避けることはある程度できると考えています。
施設選びの範囲が広がりますし、移動や食事の質が良くなり、選択肢も広がるので、その分満足感は上がるでしょう。

しかし、幸福になることと満足感は似ているけれども違う。
そして、お金以外の要素が大きく関わっていることをつくづく感じます。
ここを深堀りするとまた長くなるので、また別の機会にまとめたいと思います。

読んでいただいてありがとうございました。ではまた。

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